近年、日本の小学生の定番であるランドセルも様変わりしています。
とりわけ、リュック型のランドセルであるランドセルリュックが年々増加し、色々なブランド、メーカーから続々と発売しています。
我が家は娘が2人いるのですが、長女マル(現在6年生)はいわゆる普通のランドセル(ふわりぃ、クラビーノタイプ)を3年使用し、4年生からはリュックにしました。
次女ハナ(現在2年生)は、ランドセルリュックであるNuLANDを入学から現在まで使用しています。
正直に言うと、長女のランドセル購入は失敗、次女のNuLAND購入は現時点では成功だったと思っています。
そう思った理由や2人の使用感の比較と、現在使用中のNuLANDの正直なレビューを詳しく書いていこうとも思います。
それを踏まえた上で、私の考える失敗しないランドセルリュックの選び方のポイントをご紹介します。
せっかく一生懸命選んだランドセル、失敗したとは思いたくないですよね。
NuLANDの特徴
軽い、背負いやすい
整理整頓しやすい
ランドセルっぽいフォルム
荷物の量の応じて大きさを変えられる
NuLANDををおすすめできるのは
学校がランドセル指定ではない子
小さめや細身の子
周りとちょっと違っても気にしない子
ファスナーを閉められる子
整理整頓が苦手な子
長文になるため、目次から気になる項目だけでもチェックしてください。
今だったら、このmont-bellが出したランドセルリュック、わんパックも良いな、と思っています。
ランドセルの特徴と使用感
基本的な特徴
まず、簡単にランドセルの特徴をおさらいしましょう。
耐久性があり、形が崩れにくい
素材は皮革、またはランドセル用に作られている人工皮革のため、耐久性が高く6年間素材が耐えられるどころか、その先も使えそうなくらい丈夫です。
また、小学生はランドセルを放り投げたり上に座ったり、ソリとして雪山を滑るのに使ったり(雪国限定かもしれませんが)、かなり酷使します。
それでも大きく変形したり潰れることはあまりないかと思います。
フラップがある
ランドセルの見た目の特徴といえば、フラップで全体を覆っていることだと思います。
下のように胴体の中程までのかぶせタイプのフラップのものもありますが、基本的にはフラップを金具で固定する仕様になっています。
サイドにフックがついている
本体の両サイドまたは片側にフックやカラビナがついていて、体操服や鍵などを引っ掛けることができます。
鍵や定期券などを簡単に出せるように、肩紐部分についている場合もあります。
ランドセルはデメリットだらけ?
正直に言うと、私が長女にランドセルを持たせていて、感じたメリットは型崩れがしにくいこと以外にはありませんでした。
その理由をいかに実体験を交えて説明しますね。
基本情報として、上記のように長女は小さく細身、次女は大柄です。
もし同じような体型なら、ぜひ参考にしてみてください。
1年生には大きすぎるし、6年生には小さすぎる
そもそも身体がどんどん成長する6年間で1つのカバンを使い続けようということに無理があるのではと思っています。
実際、購入時点で長女には普通のランドセルが大きすると判断し、やや小さめのランドセルを選びました。
しかし、そのせいで3年生の時点で荷物がランドセルに全て入らなくなり、外のフックにつけたり、手提げに入れることが増えてしまいました。
バランスも取りづらく危ないため、4年生からはリュックに変えました。
じゃあ最初から大きめを買っておけばよかったか、と言えば今思い返しても絶対そんなことはないと思っています。
大人から見れば、まぁいつかは成長するし、と思うところですが、使うのは子供自身です。
しかも毎日です。
使いにくい時期がある、というのはあまり好ましいものではないと思っています。
ちなみに、長女の160cm超えのお友達はランドセル、かなり窮屈そうです。
余談ですが、長女はsousouという京都発ブランドの元々私が使っていたリュックを現在も使っています。
とにかく、重い
年々製造元の努力で軽量化しているとはいえ、ほとんどが1kg超え。
やはり重いんですよね。
合皮なら本革よりは幾分軽いとは思いますが、それでもしっかりした作り故、子供にはさらに重く感じるようです。
長女の小さめのランドセルですら入学当初はやっぱり後ろに倒れそうなくらい大きく、重そうに見えました。
ちなみに小さく細身の次女のお友達はかるすぽを使っていますが、やはり大きく重いようで、2年生になった現在でもランドセル重い、走れない、と常々言っています。
対する次女は体格が良いため、一般的なランドセルを毎日背負っても問題なかったかと思います。
なので、入学当初で120cm以上ある普通体型の子なら、あまり心配ないのかもしれませんね。
メインポケットに仕切りなどないため、整理整頓が難しい
メインの大きなポケット、ここに教科書ノート、筆箱や体操服、給食袋、水筒などを入れます。
広くてなんでも入る故に、定位置を決めるのは難しいです。
整理整頓がまだ難しい低学年が、ランドセルの中がぐちゃぐちゃになりやすいのはこの定位置がないという点にあると思っています。
最後に体操服や給食袋を入れるため、ぎゅうぎゅうの場合、教科書やノートがぐしゃっとなることもあります。
整理整頓が得意な子はこの点は問題ないかもしれません。
それでもランドセルは日本の文化
そもそもランドセルという指定がある学校ではない限り、ランドセルにこだわる必要もないのかもしれませんよね。
でも、やっぱり日本の伝統だし、やっぱり小学生はランドセル!という気持ちは捨て切れない部分もあります。
物が飽和しているこの時代に、ランドセルを6年間使って、子供自身が物を長く大切に使う気持ちなど芽生えるかもしれませんよね。
ランドセルリュックの特徴
対するランドセルリュックの特徴です。様々なものが発売されているため、おおまかな特徴だけを挙げていきます。
基本的な特徴
軽い
これが最大のメリットです。
素材のおかげもあると思いますが、中の荷物が重い分カバンが軽いのは身体の小さい小学生にとってかなり大事だと思います。
耐久性はランドセルに比べると劣る
ほとんどのものがナイロンやポリエステルです。
ものによりますが、撥水性が高く、汚れも拭きやすいものも多いです。
しかし、皮革に比べると素材として耐久性は劣りますし、汚れも目立ちやすいかと思います。
骨組みもしっかりしているランドセルに比べると、物によりますが6年間使えないのでは?というランドセルリュックは多々見受けられると思います。
安価なことが多い
ピンキリなので一概には言えませんが、おおまかに比較してやはり素材や製法の違いなどの影響か、ランドセルの半額から1/5くらいの値段のものもあります。
例として以下にNuLAND以外のものを数点ご紹介しますね。
保証期間が短い
ランドセルはほとんどが6年間保証がついていますが、ランドセルリュックは6年間というのは私がみる限り見たことはありません。
だいたいが1年もしくは2年保証だと思います。
長年使い壊れる可能性の高いものなのに、保証が短いのはかなり残念な点ですよね。
NuLANDの正直レビュー
では、ここからハナが1年間使用したNuLANDについてのレビューをしていきます。
ハナのNuLANDはこちらのタイプのMサイズのピンクです。購入時はピンクがあったんですが、今は上位モデルしかピンクないみたいですね。
なぜNuLANDにしようと思ったのか
次女のランドセルを検討する時期は、ちょうど長女がランドセルからリュックに替えた時期でもありました。
そのことから、ランドセルの特徴でも書いた通り、そもそも身体がどんどん成長する6年間で1つのカバンを使い続けようということに無理があるのではと思っていました。
だったら最初からリュックでもいいのでは?と思い始めた時に、たまたま夫がネット記事から見つけてきたのがNuLANDでした。
見た目はランドセルっぽいから、周りから浮かないし(学区内の小学校はほとんどの子がランドセル)、当時普通のランドセルの半額程度だったのもあり、機能性も申し分なさそうでした。
ただ、逆にネックだったのがこの「ランドセルっぽいところ」でした。
被せだけランドセルっぽくても側面がポリエステル感満載だし、ランドセルの下位互換に見えないか(つまり安っぽく見えないか)、というところが気になりました。
特に写真だとブラウンは被せとの色の違いがはっきりしすぎていて、取ってつけた感じになるのでは…?と。
でも、北海道には店舗がなく、ポップアップストアを出している時に見に行きました。
今年も全国で展示会やっています
実物を見たところそこまで気にならず、親子ともに気に入ったので購入に至りました。
ブラウンは色の違いはやっぱりはっきりわかるけれど、他の色はそこまで気にならなかったですし、ブラウンもツートンカラーみたいでいい感じに見えました。
ちなみに当時小学4年生のマルもたいそう気に入って、自分もこれがよかったー!と言っていたくらいです。
余談ですが、入学式で早速同じクラスにNuLANDを背負っている子を見つけ、次女は喜んでいました。
次女の学年3クラス中に、見つけた限り5人程度はNuLANDを使っている子がいます。
1クラス1、2人換算ですね。
NuLANDの特徴
まず、NuLANDのこだわりポイントを載せておきます。
1. とにかくランドセルを軽くしてあげたい!
NuLAND公式ページhttps://nuland.jp/
2. 体操服も、上履きも、水筒も、リコーダーもすべて中にしまって両手があくようにしてあげたい。月曜と金曜の荷物の多さを解決してほしい
3. なるべく重さを感じさせたくない。肩や腰が痛くないようにしてあげたい
4. タブレット類は、衝撃を感じないところにしまいたい
5. 大小さまざまなポケットでマスクや、家のカギ、定期などすぐ取り出したい
6. お弁当は傾けずに入れたい
7. 水筒は荷物の量や用途にあわせて、中にも外にもいれられるようにしたい
8. ゲリラ豪雨でもあわてない素材だと嬉しい
9. 好みの色を見つけたい
10. 身長がすごく伸びる。身体にあったサイズ展開がほしい
11. でも、やっぱり形はランドセルのオシャレなデザインもあきらめたくない!
まず、ホームページのこの部分を見た時点で、まさに全国の親が考えていることがいっぱい詰まっていて興味を惹かれました。
ではそれぞれに対しての私なりの解説をしていきますね。
1.とにかくランドセルを軽くしてあげたい!
3.なるべく重さを感じさせたくない。肩や腰が痛くないようにしてあげたい
ランドセルによる身体への負担をなるべく減らすという試みです。
重さはモデルにより930g-840gとランドセルよりは確実に軽いです。
ちなみにフラップだけで200gくらいあるため、フラップを取ったらもっと軽いです。
肩紐もクッション性があって背負いやすいみたいです。
別売りですが、チェストベルトもありますよ。
しなくてもNuLANDは身体にフィットするようでずり落ちたりしないが故、次女はほとんどチェストベルトはしてないようですが。
2. 体操服も、上履きも、水筒も、リコーダーもすべて中にしまって両手があくようにしてあげたい。月曜と金曜の荷物の多さを解決してほしい
4. タブレット類は、衝撃を感じないところにしまいたい
5. 大小さまざまなポケットでマスクや、家のカギ、定期などすぐ取り出したい
6. お弁当は傾けずに入れたい
7. 水筒は荷物の量や用途にあわせて、中にも外にもいれられるようにしたい
ランドセルにない機能、それがメインポケットの拡張機能ではないでしょうか。
1枚目が拡張前です。左下のファスナーの引き手をぐるーっと1周ちょっと開けると、2枚目のように容量が拡張します。
荷物の多い日だけ大きさを大きくすることができるわけです。
これは1年生でも簡単にできるようで、次女は荷物が多い日は勝手に自分で大きさを広げて全部をNuLANDに詰めて帰ってきます。
容量は通常で13L、拡張時に15Lとなっております。
https://nuland.jp/pages/faqs
また、ポケットがこれでもか!ってくらいたくさんついています。
水筒用のポケットは外にも中にもついているので、好みに合わせて使えます。
登下校中も水筒飲むのであれば、外に入れられるのは嬉しいですよね。
メインポケットの一番背中側のタブレット用ポケット、次女は滅多に使わない連絡帳入れとして使っています。
その他にも、移動ポケット用、携帯を入れておく用、お友達からの手紙を入れておく用など自分で分別して使っているようです。
9. 好みの色を見つけたい
10. 身長がすごく伸びる。身体にあったサイズ展開がほしい
カラーは、次女が購入した時は4色しかありませんでしたが、今は増えてクアルテックモデルは7色、シャイニーモデルは3色、スタンダードモデルは4色あります。
今だったら、次女はパープルが欲しい!と言いそうです。
また大きさはM、Lがあり、Lは140cmから大人が対象、とあるため、ほとんどの子はMサイズでいいと思います。
よっぽど毎日大荷物!ではないのなら、6年生までMでも十分だと思います。
使ったからわかる、大事なメリット
それでは、私が考える、NuLANDここがいい!というメリットポイントを解説しますね。
水筒が外に入るポケットがある
これは結構大事なポイントです。
夏の登下校は、暑さで命に関わることもあるので、さっと水分補給できることは大事です。
また、高学年になると折りたたみ傘を持つ子もいるかと思いますが、折り畳み傘が入るのも良いと思ってます。
大きさが変えられる
大きいランドセルのデメリットは、荷物が少ない時に中で移動してしまい、重心が後ろへいってしまうことだと思います。
そうなると実際の重さよりも重く感じてしまいます。
NuLANDは、荷物の多い時だけ拡張できる上にかなり入るので、日によっては習字バッグや絵の具バッグも入りますよ。
教科書類をまとめて固定できるバンドがついている
これは買った後に実感した、NuLANDを買ってよかった最大のポイントです。
メインポケットの背中側に、教科書類を留めておけるベルクロのバンドがついています。
これのおかげで、荷物が少ない日でも教科書類を背中側に固定しておけます。
一般的に背負う荷物というのは、背中から離れれば離れるほど重く感じます。
普通のランドセルだとピチピチに入ってないと少し後ろに背を伸ばしたり、上を見たりするたびに荷物が後ろに移動し、前屈みになったり歩くたびに前側に荷物が移動してしまうので、負担がかかります。
小学校低学年にはけっこうな衝撃です。
NuLANDはこのバンドのおかげで、背中にピッタリ荷物がくっついているような感じになってくれます。
また、教科書類を固定するおかげで、手前のスペースがしっかり空くので、筆箱など他のものも入れやすいようです。
メインポケットが全開する
普通のランドセルだと、上から全てを入れるため、ごちゃごちゃになりやすいのでは?と思っています。
NuLANDはファスナーで全開にできるため、立てても横にしても物を詰め込みやすいと思います。
背中がメッシュ
小学生にしたらそこまで差はないのかもしれませんが、背中と肩紐がメッシュのため、汗っかきな次女は助かっています。
使ったからわかる、ここを改善してくれたら・・・デメリット
こんなに大絶賛のNuLANDですが、デメリットもあります。
ただ、私の感じるデメリットは新しいモデルでは改善されているものもありますので、それについては以下にさらっとご紹介します。
*色が少ない→今は10色程度ある
*内側の水筒ポケットがナイロンなのが使いにくい→メッシュになったため、水筒だけではなく他のものも入れやすくなった
*フラップの留め具の磁石が外れやすくて、フラップがすぐ開く→磁石を強化し、フック方向も変更
こちらに改善点などまとめてあります。
こちらのブランドのすごいところは、使った人の意見をもとにすぐに改良をしているところだと思っています。
本当は考えつく使いにくい点をもっと細かくレビューしたかったのですが、上記のように現在次女が使っているものからかなりアップデートしているのです。
スピーディーに改良してくれるため、もし今年度ではなく来年度以降に購入を検討している方は今年度のバージョンとの変更点を良く確認すると良いかもしれません。
どの点が使いやすくなっているかがわかりやすいと思いますよ。
しかしそれでもデメリットはいくつかはあります。以下にご紹介しますね。
修理保証が1年、本体のみでフラップは対象外
ランドセルリュックに共通なのが、この保証期間の短さです。
ランドセルは6年間保証が通常ですが、ランドセルリュックは1年保証が多く、つまり耐久性は高くないことがここからわかりますよね。
しかも、NuLANDは本体のみの保証で、フラップは対象外です。
実は、次女の入学2日目でフラップの金具に欠けを見つけました。
修理か交換できるかな、と思って調べたらできないことがわかり・・・。
しかもフラップのみの販売もしていない!
幸い、欠けていても開閉に問題なかったので、そのまま使っていますが、この点はフラップ別売り、または半年でもいいのでフラップも保証をつけて欲しいです。
ファスナーの引き手が小さい
メインポケットはファスナー開閉なので、一番使うはずなのに、引き手になんの工夫もありません。
幸い次女は手先が器用な方なのであまり気になりませんが、1年生だと引き手の使いにくさでファスナー閉めない子が出てくるんじゃないかと思っています。
ファスナー閉めずにフラップだけ閉めたら、周りからドサドサ荷物が溢れてきてしまいそう・・・。
対策としては、こういう引き手用のタブをつけたらいいかもしれません。
やっぱりナイロンだから・・・
私が撮った写真、ところどころでちょっと気付いてる方もいるかもしれませんが、リュックってちゃんとバイアステープで包んでるのに、端からピーって糸が出てくることありますよね。
ナイロンやポリエステルの生地は特に多い気がします。
まさに、それが起こっているのが地味にストレスです。
切ればいいだけの話ですが。
ランドセルはそもそも素材として織り地ではないので、こういうことは起こりませんよね。
また、やはり汚れが目地につきやすいとは思います。
皮革または合成皮革のランドセルは、全体がツルッとした素材のため、何か汚れがついても拭き取ることが可能です。
NuLANDの素材は、特に黒っぽい汚れは取れにくい気がします。
まとめ
長くなりましたが、この記事では、我が家がNuLANDを選んだ経緯や、実際に使ってみての正直レビューをご紹介しました。
デメリットも多少ありますが、私としてはNuLANDは満足していますし、おすすめできる商品だと思っています。
NuLANDに限らず、ランドセルリュックをお考えの方に、ここだけは押さえて欲しいポイントは以下の通りです。
・ポケットが多いと、必要なものの場所が決めやすい
・外ポケットに使用している水筒が入るか確認する
・教科書類を背中側に固定できるバンド、または仕切りなどがあると、荷物が少なくても負担がかかりにくい
・拡張機能がある場合、自分でできるくらい簡単かをきちんと確認する
・ファスナーがついている場合、スムーズに開くか、使いやすいかを確認する
・買い換えることも念頭において、1年生でも負担がない大きさのものを選んであげる
参考にして、ぜひお子さんにピッタリなランドセルリュックを選んであげてくださいね。